MIRACLE FACEミラクルフェイス®

〇広範囲に渡ってタイトニング効果をもたらす特殊な糸を使用

ミラクルフェイス®では10本の細い糸をひとつの束状にまとまった特殊な糸を使用しているため、皮下挿入後にこれらの細い糸がバラバラと周辺へ広がり、通常の糸よりも理論上では約10倍に渡る広い範囲にわたって皮下組織のコラーゲン産生を促進することができます。皮下組織のコラーゲンが産生されることによって皮下組織には弾力（ハリ）が生じ、お顔の下側の広い範囲に渡る皮膚のもたつき・ゆるみを引き締める作用が期待できます。

〇少ない本数でも効果を発揮

また一度に広範囲の皮下組織を引き締めることができるため、通常のタイトニングを目的としたスレッドリフトよりも少ない本数で同様の効果が期待できる点も特徴です。個人差はありますが、両側6本～8本程度でタイトニング効果を実感いただけることが多いです。

〇リフト効果も期待できる特殊な術法を採用

一般的にタイトニング目的で行うスレッドリフトはリフトアップ効果はあまり期待できないとお伝えしましたが、当院オリジナルのミラクルフェイス®の場合、通常のスレッドリフトのようにリガメントに引っかけて脂肪層を引き上げる手法ではなく、下垂した皮下脂肪層そのものに「ダイレクト」に糸を通す特殊な手法で施術を行うため、通常のタイトニング目的のスレッドリフト（フローティングタイプ）よりもリフト効果を実感できることが多いです。そのため下顔面のリフトアップ（＝タイトニング・引き締めではなく「引上げ」）をご希望の際にも、患者様の脂肪の状態などによってはミラクルフェイス®を使用して、下顔面全体にアプローチする術式を採用することもあります。

〇皮下脂肪層を「面」で引き締めるため自然な仕上がりに

ミラクルフェイス®のように、こめかみなどの靭帯等に固定せずに皮下組織に挿入する糸の種類をフローティングタイプといいます。フローティングは浮いている・浮動的な、という意味で、固定せずとも挿入することで周辺組織を引き締めることができる糸です。対して、1本の牽引力のある糸でこめかみなどを支点として上方向に引き上げるスレッドリフトをフィックスドタイプ（フィックスタイプ）といいます。それぞれメリット・デメリットはありますが、フローティングタイプはナチュラルな仕上がりになる・皮膚を「面」で引き締めることができるといった特徴があり、フィックスドタイプは牽引力に優れているため、高いリフト効果を得られるといった特徴があります。

下顔面（口元を中心としたお顔の下側）は上顔面と異なり靭帯（リガメント＝脂肪組織を支えているネットのような存在）が少ないため、1か所でも皮下脂肪層に下垂が生じると、そこから雪崩のように広い範囲（フェイスライン下部全体、ほうれい線全体など）に渡ってたるみ・ゆるみが生じることが多いです。頬のたるみ・ほうれい線は頬の脂肪（Malarfat）の下垂によって生じ、マリオネットラインやジョーラインは口元の脂肪（Buccalfatやjawlfat）に起因して生じます。※ジョーライン（jawline）という言葉はあまり聞きなれない方もいらっしゃるかと思いますが、これはjawlfat周辺＝フェイスライン全体（顔の下半分全体・頬骨下付近から顎の骨上部まで）を指し、海外ではこの部分のたるみを特に気にされる方が多いです。
前述した通り、下顔面には脂肪を支えるリガメントが少ないため、加齢などによって上に挙げたような脂肪組織が下垂すると、頬からほうれい線全体、もしくはマリオネットラインからフェイスライン全体など下顔面の広範囲に渡ってたるみ・ゆるみが生じることが多いです。

このような場合に、リフトアップを目的とした牽引力の強いスレッドで下垂した組織を引き上げようとすると、たとえ本数を多めに入れたとしても下垂した組織のうち「一部（糸をひっかけた部分）」だけが強力に引き上がってしまい、術後にフェイスラインやほうれい線にデコボコや凹みなどが生じてしまうことがあります。（※もちろん、スレッド治療に慣れている医師であればこのようなトラブルは避けることは基本的にできます）このような術後に生じうる可能性があるデコボコなどを極力回避して、よりシャープで滑らかなラインを形成したいという際にもお勧めなのがミラクルフェイス®です。