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KEIAIKAI Columnスレッドリフト(糸リフト)の持続期間と効果の持ちについて

当院ではスレッドリフト(糸リフト)による引き締め治療を得意としていますが、患者様から診察の際によくいただくのが、「スレッドリフトの持ち(持続期間)」に関するご質問です。
一度スレッドリフトを入れれば半永久的に効果が持続すると思われている方もいらっしゃるかもしれないので、今回はスレッドリフトを挿入した後の持続期間や効果の持ちについてまとめてみました!

当院が溶ける糸(スレッド)にこだわる理由

当院では、溶ける糸でできたスレッド(糸)を中心に取り扱っています。中心はPDO(ポリジオキサノン)という糸で、これは外科手術の縫合などでも多数使用されており、吸収性があり安全性が高い点が特徴です。

…早速「スレッドの持ち(持続期間)」に関する話から脱線してしまいますが、当院が「溶ける糸」にこだわって使用している理由について少しだけお話しますね。

結論から申し上げると、溶ける糸は感染やトラブルの可能性が少ない上に、患者様の「その時のお顔の状況」にあわせて、都度挿入位置や方向を調整できるためです。

溶けない糸の場合、挿入後も長期にわたって異物として皮下に残存することになるので、将来的に肉下種(しこり)等が生じる可能性がある他、時間の経過とともにお顔はたるんだりこけたりしていくので、次第に引き締めている部分がずれてくる可能性もあります。

たとえば数年前に更新した免許証の写真を見た時に、「アレ?今と輪郭が全然違う!」と思われたことがある方も多いのではないでしょうか?(私自身もあります笑!)

お顔の脂肪、皮膚のたるみの状態はいつも同じではなく、時間の経過にあわせて変化をしているので、その時のお顔の状態にあわせて都度アップデートできる「溶ける糸」による施術を当院ではおすすめしている次第です。

まとめると、「溶ける糸」は、外科手術でも使用されており安全性が高いこと、また将来的なトラブルのリスクが少ないこと、そしてお顔の状態にあわせて定期的にアップデートできる点がメリットだと私は考えております。

スレッドリフトの持続期間は二段階に分けられる

さて、今回のコラムの本題です笑。

スレッドリフト(糸リフト)挿入後の「持続期間」や「持ち」についてです。

溶ける糸の場合、たるみの量や状況などによって個人差はもちろんありますが、スレッド挿入後の「持ち(持続期間)」はだいたい半年~1年半程度のことが多いです。

患者様の中には、スレッドリフト治療を行うとお顔がバーーン!とリフトアップできると思われている方が時々いらっしゃるのですが、さすがに糸だけでそのような劇的な効果を出すことは難しく、

加齢に伴って落ちてきた脂肪や皮膚のたるみを糸で支えつつ、さらに適切な方向に引き上げることでお顔をキュッと小さく見せるというイメ―ジが近いのかなと思っています。

(スレッドリフトは、「引き締め治療」「引き上げ治療」「リフトアップ治療」「たるみ改善治療」「小顔治療」など様々な形で紹介されることが多いですが、個人的には「タイトニング治療」という言い方が本来の施術目的に一番あっているのかな?と考えています)

そして、スレッド挿入後の持続期間(効果の持ち)については、厳密には「2段階」に分けられます。

1段階目は「物理的な引き締め期間」です。

スレッドリフトは術後すぐに引き上がりを実感することができることが多いのですが、これは糸で皮膚や脂肪のたるみを引き締めたり上方向に引き上げることによる、物理的な引き締め効果によるものです。

ただし糸の張力は次第に弱まっていくので、この物理的な原理による引き締め期間は、だいたい術後1ヶ月~3か月くらいで効果を次第に失っていきます。

…と書くと、スレッドリフトの効果があっという間に終わってしまうかのように見えますのが、安心してください!!

その後もちゃんと効果は持続します。

糸の張力が弱まってくる頃から、第二段階としてお顔を引き締めてくれるのが「ご自身のコラーゲン」です。

これは、糸による引き締めが次第に弱まってくる3か月目頃から効果が発揮され始めます。

「ご自身のコラーゲン」といってもイメージしにくいか思うのですが、例えて言うなら、怪我が治った後に傷跡の部分がモッコリしてくる、あの状態です。

このモッコリは「瘢痕(はんこん)」といいますが、身体にできた傷を早く治そうと細胞がその部分を埋めるためにコラーゲンや線維芽細胞などが増殖するために起きる現象です。

スレッドを皮下に挿入した際にもこれと同じで、皮膚の中に入ってきた異物(=スレッド)をどうにか排除しようとして細胞がコラーゲンを沢山作るため、肌の内側がそれまでよりもコラーゲンで一杯になり、しぼんでいた皮膚が持ち上がったり肌にハリが出るといった現象が起きるわけです。

ただし気を付けていただきたいのが、コラーゲン増殖が必ずしもリフトアップをしてくれるかというとそういうわけでもありません。

コラーゲンが産生される部位によっては、お顔がリフトアップどころかリフトダウンしてしまう可能性もあると思いませんか???

そこで大事になってくるのが、スレッド(糸)を挿入する際の部位や挿入方向の見極めです。

単純に糸で引き上げることだけを目的にスレッドを挿入することは比較的簡単ですが(斜め上に入れればいいだけなので)、

長期的視点でみると、その後の細胞のコラーゲン産生をどの部位でどう促進させるかといった点も考慮した上で挿入することが重要で、

このような後々のシミュレーションまでをもしっかり計画した上で施術を行っているかどうかという部分が、スレッドリフト治療を成功させるための一番のポイントなのではないかと考えております。

時々、診察の際に「別のクリニックでスレッドを入れたけどすぐに元に戻った」と相談に来られる患者さんがいらっしゃいますが、これは物理的な引き締め(上のお話でいう「第一段階」)だけでリフトアップが終わってしまった典型例ともいえるのかもしれません。

ベストは半年に一度のメンテナンス施術

第二段階の引き締めは「細胞の働きによるタイトニング」なので、糸のような即時的な引き締め効果はなく、次第にゆっくりと引き締まっていきます。

だいたい半年程度で細胞のコラーゲン産生も落ち着いて、最終形となります。

半年以降はコラーゲン産生もほぼ落ち着くので、それ以降はまた年月が経つにつれて少しずつ下垂やたるみが生じてきます。

そしてここから先は、ご本人がどの程度気にされるかの程度の問題になってきます。

「引き締まった最高の状態を継続的に維持したい」際には、半年程度経過したタイミングで施術されることをお勧めします。

「施術前と同じ程度のたるみに戻らなければ問題ない」という際には、1年~1年半程度はそのままでも大丈夫でしょう。(下垂は少しずつ進んでいくので)

美的感覚や捉え方は人によって様々ですので、そういった意味を込めて、スレッドリフトの持続期間は半年~1年半程度と答えさせていただいております。

若々しく引き締まったフェイスラインを長く維持したいと考えられる際には、半年に一度程度のペースでスレッドリフト治療を行い、定期的に細胞のコラーゲンを増産させてあげる方法がお勧めです。

私は「美は一日にして成らず」という言葉が好きでよく使っているのですが、エイジング治療は、まさにそういうことだと考えています。

一度の施術で「瞬間風速的」に若返る方法ももちろんよいですが、「長期的な展望」でじっくりと着実にご自身のお肌にプラスになっていく施術を選択するスタイルが、これからの時代に求められるエイジングケアとしての美容医療なのかもしれませんね。

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コラム監修者 吉田 由佳 医療法人敬愛会グループ理事長 専門科:形成外科・美容外科・皮膚科・美容皮膚科

関西医大卒、京都大学形成外科学教室入局後、京都大学附属病院、大阪赤十字病院、済生会中津病院、長浜赤十字病院を経て現在、医療法人敬愛会理事長に。アジア各国、韓国、シンガポールなどでスレッド治療の第一人者としてのべ数百人の美容ドクターの教育に尽力。国内では日本美容外科学会のシンポジストとしてスレッドの臨床発表も行う。スレッドや注入術、マシンなどによる施術を組み合わせ、より解剖的に有益で痛みの少ない低侵襲なエイジングケアの研究・開発を進め続けている。(日本形成外科学会会員・日本美容外科学会会員)

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